収量モニタリング・コンバインの開発
イネやコムギの収量を計測しながら収穫作業をおこなうコンバインを三菱農機株式会社と共同で開発しています。
研究目的
精密農業では、一つの圃場の中での作物の状態を知ることが必要となってきます。この作物の状態は、最終的に作物の収量に大きく関係します。そこで、収穫作業を行うコンバインで、収量と位置を同時に計測する収量モニターを開発しています。
実験装置
収量モニターは、作物を刈り取った位置を計測するGPS(Global Positioning System)、収量を測定する収量センサー、それらのセンサー情報を処理・表示・記録するコンソール等で構成されます。
図1 収量モニターの構成
圃場実験
実際にイネの収穫作業を行って、一枚の圃場の中の収量のバラツキを測定しました。図2は収穫作業の様子です。
収量モニタリング・コンバインによる収穫作業
実験結果
図3に収量モニタリング・コンバインで計測したデータから作成した収量マップを示します。
計測データから得られた収量マップ
計測したデータを処理して、収量マップを作成します。収量マップは、単位面積当たりの収穫したモミ質量を等高線図形式で表現したものです。